【講座ご挨拶】
ヨガは「生き方」を指南してくれるツールです。
人に教えるためのヨガというよりは、自分が実践できるヨガを学ぶことで、結果的に人に伝えることができるようになります。
この世のしくみや宇宙の法則を理解できるヒントが潜んでいるヨガの智慧を深く探り、それを人生に活用する。
諸行無常、私たちが認識できるもののうちで変化しないものは何一つとしてありません。
どうせ変化するものであれば、どのように変化し続けたいかを考えてみましょう。
「自分」という宇宙を覗いてみたい方、ぜひ一緒に「その先」へ足を踏み入れてみませんか。
■ カリキュラム概要
― まずはヨガの基本情報 (語源、歴史、種類、目的など)
・心、感情とは
・アーサナ(ポーズ)とは
― ヨガの考え方を知る
・ヨーガ・スートラ《アシュターンガヨーガ(8支則)》
・バガヴァッド・ギーターとヴェーダーンタ
・仏教の考え方とヨガ
・禅/タオ「道」の考え方とヨガ
― ヨガを日常で活用する
・意識の広げ方
・グラウンディグ
・カルマ・ヨガ
■ 日程 / 2020年12月 土日(日にち調整可)
■ 時間 / 1回 3~4時間
■ 受講料 / (全5回)50,000円
■ ヨガ哲学って何だろう
たとえばヨーガ・スートラ。
簡単に言うと、ヨガの経典のことです。この「スートラ」とは「糸」を意味します。
首飾りのようなものを想像してみてください。芯を走る糸はそのままでも、パーツを変えるとまったくデザインが変わります。
この首飾りのように、「スートラ」とは、時代の流れにともなって人の考え方や感情の様相、生活様式が変わったとしても、そこに潜む真理は一つであり不変であることを表しています。
これは「生き方」のヒントとなって、現在の人々を導き続けています。
ヨーガ・スートラの中でも、とくに注目されている項目があります。
以下は《アシュターンガ・ヨーガ》と呼ばれ、日常生活において心がけることで人生の変化を感じられるものであり、またヨガの生き方を実践することによっておのずと成されていくものでもあります。
《アシュターンガ・ヨーガ(ヨガの8支則)》
1、ヤマ【禁戒】・・・・・・・・・・・・・・・・しないほうがいいこと
2、ニヤマ【勧戒】・・・・・・・・・・・・・・・したほうがいいこと
3、アーサナ【座法】・・・・・・・・・・・・・・ヨガのポーズ、体操、瞑想のための座り方を練習すること
4、プラーナーヤーマ【呼吸法】・・・・・・・・・呼吸をコントロールすること
5、プラティヤーハーラ【感覚の統制】・・・・・・五感が「幻」だと気づくこと
6、ダーラナ【集中】・・・・・・・・・・・・・・心が動かないようにすること
7、ディヤーナ【瞑想状態】・・・・・・・・・・・身体も心も静かで動かない状態
8、サマーディ【涅槃・解脱・悟りの状態】・・・・その先にある大本につながった状態
■ なぜヨガをするのか
最近では、ヨガといえば「アーサナ=ポーズ」を指すことが多いので、アーサナをする目的を知ることが重要になってきます。
アーサナは単に美容や健康のためだけのエクササイズではないし、柔軟性を高めるためのものだけでもありません。
アーサナや呼吸法をすることで気持ちが穏やかになった経験がある方は多いでしょうが、なぜそれが心や感情のコントロールにつながっているかを知ることで、ヨガがもっと面白くなるかもしれません。
さらには、心や感情だけでなく、ときに「魂」と訳される「アートマー」「ブラフマン」「バガヴァーン」「イーシュワラ」等のキーワードにも触れながら、ヨガ本来の目的である「アーサナのその先」を見てみましょう。