【講座ご挨拶】
「アーサナ」とは、簡単にいうとヨガのポーズのことです。
ヨガのポーズ=アーサナは、カラダが硬いからといって出来ないものではないのですが、ここ最近の世の中に氾濫している情報を見る限りでは、つい"難しいもの"だと認識されてしまいがちです。
本来のヨガは、人間であれば誰でも出来るものですが、ついアーサナの完成度に気を取られてしまうことも多いでしょう。
アーサナは、「自分の今」を見つけるための道具です。
その本質を理解しながらアーサナを実践することで、ポーズの"キレイさ"や"完璧さ"に囚われることが無くなるばかりか、今の自分にとっての快適さと安定感が一番美しいのだと認識できるようになります。
この講座では、基本的なアーサナを使い、カラダとココロのつながりや、相互への影響などを体感していきます。
内側の感覚に注目しながらカラダを動かすことで、ココロや感情の動きを捉えられるようになってきます。
自分でヨガができるようになるためには、まず明確な体感が必要です。
また、自身の体感が明確であればあるほど、人に伝えられるようにもなります。
テクニックではないところの本質をつかんで、ヨガとはいったい何なのか、ヨガのアーサナが一体どのように人生に役立つのかを実感していきましょう。
ヨガのアーサナを練習したり活用することは、自分の「生」の義務を果たすことにつながります。
ただ生きるのではなく、「生きる」ことに自覚をもって生きる。
そんな悟りの状態へ続く道しるべが、アーサナには潜んでいます。
ただしそれには、自分に合ったヨガを見つけることが重要な課題となるでしょう。
そんなヨガを見つけるための道具として、本講座を活用していただければと思います。
■ カリキュラム概要
― アーサナの実践
・仰向け ・うつ伏せ ・座位
・前屈系 ・後屈系 ・ねじり系
・立位 ・逆転系 ・シャバーサナ
― プラーナーヤーマ(呼吸のコントロール)
― マントラ(音なるもの)
― 瞑想なるもの
■ 日程 / 2020年 11月 毎週日曜
■ 時間 / 1回 2~3時間
■ 受講料 / (全5回)30,000円
■ シャバーサナ(しかばねの体位)って?
ヨガで一番難しいとされるポーズです。
「娑婆(しゃば)」という言葉で耳にすることもあると思いますが、まさにその語源となっているものです。
死後の世界、つまりこの肉体を脱いだときの解放感や、広がり、「全て」と一体である状態を体感するための究極の体勢であり姿勢(心がまえ)。
意識は明晰でありつつ、肉体を完全に眠りの世界へといざないます。
これによって受ける恩恵で一番わかりやすいのは、非常に短い時間で肉体疲労から回復できることです。
人は、意識が起きているときは、ほとんどの場合どこかしらに「リキみ」が入っていますが、シャバーサナの状態では、意識を保ったまま肉体のスイッチを完全に切ります。
肉体が囚われの無い感覚に浸れることによりココロが解放されて穏やかに広がり、自分とは「肉体の存在ではない」ということに気がつけるきっかけになります。
そもそもヨガとは、「この肉体は自分ではない」「私は宇宙(全て)である」ということを確信するために行うものです。
その「全て」の根元にたどり着くために、ありとあらゆるアーサナを行いながら意識を明晰にし、自分自身を探り続けるのです。
■ プラーナーヤーマ(呼吸のコントロール)って?
呼吸を調整することで、意識した呼吸ということもできます。
日常的に無意識で行っている呼吸を意識的に行い、自身の無意識にアクセスしていきます。
普段いかに自分が無意識で生きているかを実感することで、意識的な生き方へとシフトしていきます。
■ マントラって?
ひと言で表すと、「音」です。
一番簡単なマントラは「オーム」ですが、これは宇宙を一言で表す音です。
マントラを唱えることで音の振動も体感でき、その音に刻まれたエネルギーを発動させることもできます。
あまりこだわらず、シンプルで簡単なマントラを使って音の振動を体感していきましょう。
複雑でよくわからないマントラに手を広げるよりも、まずは実感できるマントラから大切に扱っていくことでその恩恵に浸ります。
■ 瞑想について
瞑想は、じっと座って行うものというよりも、瞑想的な「状態」であることがその本質です。
食べたていり、歩いていたり、誰かと話をしていても、それを「無意識で行っていない状態」のことを指しており、この講座ではそこを目指します。
ヨガのアーサナは動く瞑想とも言えます。
アーサナでカラダを動かしているときに内観している感覚を日々の生活の中でも思い出すことで、比較的簡単に瞑想を行うことができます。
アーサナをしているときの感覚を日常に活かさなければ、いつまで経っても同じことを繰り返します。